サーチ・インスティチュートが勧める家庭でのアドバイスです。
1.まずは自分自身を大事に Take care of yourself first
- 自分のための時間をとりましょう。
- スローライフを心がけましょう。
- 家事を完璧にこなさなくてもよしとしましょう。
- 日々の小さな喜びを見つけましょう。
子どもに質の良い時間をかけることが不可欠だと言われていますが、子どもを育てているお母さんやお父さんも、自分のために質の良い時間をもつことが非常に重要です。
毎週一時間程度だけでも、あなたが本当にリラックスできる場所に座り、本当に好きなことができるように助け合いましょう。温泉に入る、公園で読書、喫茶店で友人とおしゃべりなど・・・。
●ゆとりない毎日だからこそ、努力して、心して、「ゆとり」を創り出す
2.子どもとの接し方 Interact with your children
- 子どもを心から褒めましょう。
- 子どもは子どもでいられるようにしてあげましょう。
- テレビを消しましょう。
- 子どもに本の読み聞かせをしましょう。
- 子どもと一緒に笑ったり、ばかげていると思うようなことでも一緒にやってみましょう。
子どもが子どもらしくいられるように、家が多少騒がしく、少し散らかっていてもいい、力を抜いてみましょう。
子どもの想像力や好奇心が育つように、テレビを消して、牛乳パックや空箱、キッチンペーパーの芯を渡して、子どもが何かを自由に創り出すのを見守ってあげてください。
毎日子どもに本を読み聞かせてあげてください。
自分で読むのと読んでもらうのとでは想像力に違いが出るという研究もあり、小学校高学年でも毎日親が読み聞かせをしている国もあります。
●子どもが何か話しかけてきたときは、「ながら族」はやめて、手を置き、子どものほうをきちんと向いて話を聞いてあげる。
3.しつけを根気よく Maintain discipline with your children
- 明確なルールや規範を決めましょう。
- 決めたこと、言ったことをしっかり守らせましょう。
- もし間違ったことをしたら素直に認めて、子どもたちに謝りましょう。
- どこに行き、誰といるのかを子どもに聞きましょう。
- 意見やアドバイスばかりしないで、ときには子どもの悩み事をしっかり聞きましょう。
子どもには明確で一貫して守られるべきルールが必要です。
学校は言うまでもありませんが、家庭のなかでもルールや習慣づくりが必要です。
平日の生活のリズム、起床や寝る時間、兄弟喧嘩の時の対処方法、自分の身の回りの管理や整理などについてのルールを家族全員で決めて、提示してみてください。
うまく守れたときに、楽しいシールを貼るスペースを工夫したり、シールが集まったらご褒美がもらえるなどと決めている家庭もあります。
子どもが大きくなるにつれて、ルールを少しずつ変えて、お小遣いや家族旅行の決定権などを与えるなどのご褒美に代えることもできます。
一度に守らせるルールは5つ程度にして、一貫して守り通させることが大事です。
●せっかく決めたルールがなし崩しにならないように、「まあいいか」にしない。
●時と場合で、あるいは兄弟姉妹の中で、守らなくてもすむ例外をつくると、ルールはルールでなくなる。
子どもの話に関心をもって、しっかり聞いてあげましょう。
アドバイスや意見を子どもから求められていない場合には、そっとしておきましょう。
こちらからあれこれと先回りして言わないほうが、子ども自身から親を聞き手として求めてくることにつながります。親も一人の人間であることを見せましょう。
失敗することもありますが、子どものしつけなどで間違ったら、素直に認めて誤りましょう。
最後に、子どもの行動に感心を持ってください。どこに行っている、誰といる、何時までに戻るなど・・・。
●子どもの声を聞く、子どもの行動を把握する。
4.愛情を注ぎましょう Show affection with your children
- 子ども一人ひとりに対して、別々の時間をとりましょう。
- スキンシップをとりましょう。
- 子どもがあなたを拒否しているときは、そっとしてあげてください。しかし、決して放って置いたり、逃げたりしないでください。
- あなたが話してほしいように、子どもに話しましょう。
- 毎日、必ず子どもを愛しているということを伝えましょう。
あなたの愛情と支援を言葉や身体で示してください。
スキンシップの必要性が研究で証明されています。毎日、自分のこどもを抱いたり頭をなでたりして、愛していると伝えましょう。中学生、高校生でも、甘えたいときはあります。その子に合った愛情表現を見出しましょう。
子どもと話すときには、子どもにも使って欲しい言葉を使いましょう。人を怒らせたり、馬鹿にしたり、恥をかかせるような否定的な言葉ではなく、人を励まし、力を与え、やる気を出すような言葉使いを心がけましょう。最近の子どもは切れやすいといわれていますが、思春期や青年期の子どもの反抗からも決して逃げない断固たる態度を示しましょう。
●いつまでも小学生扱いをしない。けれども大人ではないから任せっぱなしにしない。信用することは大切だが、ガイダンスの必要な子どもであることを忘れないように。
("Raising Kids with Care: 50 Ways to Help your Whole Family Thrive", サーチ・インスティチュートより)
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