研究と開発課題

 

私たちの研究・開発の仕事として、まず、当面は、サーチ・インスティチュートが開発した「40の発達資産」に準拠し、日本の子どもがどの程度発達資産を獲得しているのかについてアンケートを通して分析し、欧米の結果との異同を明らかにしたいと考えています。
また、「40の資産」が日本の文化や習慣と合致しているのかどうかを検証し、新たに付加すべき資産や逆に削除する資産等を精査しながら、日本の子どもの今と将来を見据えた日本固有の資産項目が提示できればと願っています。

サーチ・インスティチュートは、発達資産を子どもが獲得していく上での方法・技術にかかわるプログラムの開発も行っています。
これに学びながら、親や教師や地域の指導者が子どもとどのようにかかわれば資産項目の獲得が容易になるのか、日本の子どもの育ちに見合った方法・技術の開発にも挑戦したいと考えています。

私たちが世界で出会った素晴らしい教育プログラムには、例えば、フルサークル・ラーニングや美徳教育プログラムがあります。研究チームはこれらを提唱した人々にも会い、話を聞く機会を得ました。
日本にある数多くの子育て書に加え、子どもの発達資産という考え方を知っていただけたらと願っています。

この研究プロジェクトは、家庭教育や子育てに関心をもつ4人の研究メンバーで立ち上げました。多くの皆さんのご支援やご協力がなければ、質の高い、実践的に有効な研究・開発も不可能です。
「発達資産」を合い言葉に、多くの研究者や実践者の知恵と力のネットワークをつくり、相互の価値ある情報交換を通して、子どもの健やかな発達に資する考え方や方法・技術、プログラムなどを開発し、国内外に発信できるようになれば望外の喜びです。

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